実験教室では(特に小学生向けでは)セロテープをよく使うのでセロテープ的なテープとテープカッターは重要です。テープがうまく切れないとストレスになって満足度も下がるし、実験工作の完成度(=満足度)が下がったり工作物の精度が下がったりしかねません。
実験教室においてテープとテープカッターが満たすべき要件は次の3点です。
- テープを引っぱってもテープカッターが動かない
- 力を入れずにテープが切れる
- 怪我する可能性が小さい
色々試した結果、この要件を満たす組み合わせは次のような物になりました。
コクヨ テープカッター カルカット
Scotch 透明粘着テープ 透明美色
カルカットの底面には滑り止めのシートを貼り付けても良いです。カルカットは幅も狭く、梱包も楽なのでお勧めです。また、カルカットの刃はギザギザの山が小さく、うっかりぶつかっても従来のテープカッターより怪我をする可能性が低く感じました。スコッチの透明美色はテープ離れが良いためテープを引き出す力が少なくて済みます。つまりテープカッターが動きにくく、小学校低学年でも使いやすいです。
もっと軽量化したい場合はハンディタイプのカルカットもあります。
百円ショップで売っているテープカッターやホームセンターのプライベートブランドのテープは安くて良いのですが、テープの切れ味が悪かったりして結果的に満足度が下がる傾向にあります。テープカッターを買う予算確保が難しい場合はテープを変えるだけでもプログラムの進行速度が変わるのでお勧めです。
透明美色ですが注意が一点あります。透明美色はセロハンではないので旋光性がなくセロテープ+偏光板の実験に使っても何も起きません。この実験をする時は「セロハンテープ」を使いましょう。