実験工作ではハサミは最も重要な道具の一つです。使いにくいハサミを使うと工作がうまくいかないだけでなく怪我の原因になることもあります。
butukuraでも以前は100円ショップの子ども用ハサミを使っていましたが、切れにくくなることがよくありました。刃と刃の間に隙間ができやすいんですね。切れないハサミで一生懸命切ろうとするので、物を押さえている方の手に対する意識が薄れてしまい危険です。また、当然ですが切り口が汚くなったりして工作の完成度も下がります。
そこで、butukuraで使うハサミに対する要件は次のような物になります。
- 切れ味が良い
- しかし指は切りにくい
- 多少厚い物も問題なく(指が痛くならない力で)切れる
- 先が丸い
- カバーがついている
- 使っているうちにガタつかない
- 子ども用サイズと左利き用のバリエーションがある
- 糊でべとべとしにくい
ずいぶん項目が多くなりました。
カバーは案外重要です。実験教室等でハサミをテーブル毎に置いておくと、子どもはハサミを(勝手に)触ってシャキシャキやりたがることが多いのですが、カバーがついているハサミの場合はシャキシャキしません。シャキシャキするまでに一手間必要ということがハードルを上げているのかもしれませんが、いずれにしろ不要な怪我のリスクを下げることができます。あと運搬時も変なところに刺さったりしないので良いです。
サイズについては小学校高学年になると普通のサイズのハサミでもいいと思いますが、低学年以下では子ども用サイズが必須です。身体の大きさに合った道具を使うことも怪我のリスクを下げる為には重要です。
これらの要件に合ったハサミとしては
コクヨ 学習ハサミ エアロフィットキッズ
と
プラス はさみ フィットカットカーブ Jr
を使っています。最初はエアロフィットキッズを買っていましたが(これも良いハサミです)、現在はフィットカーブJrが発売されてからはこっちを買っています。ハサミを使う時に先端で少しずつ慎重に切る子どももいますが、そのような場合でもフィットカーブなら楽に切れています。すごい発明ですねフィットカーブ。普通サイズのハサミでもフィットカーブを選んでおけば問題ないと思います。
ただし、細い針金やエナメル線などを切る時はこのハサミは使ってはいけません。切れますがハサミも刃が欠けます。こういう物を切る時は100円ショップの安いハサミで十分です。または硬い物を切る用のハサミを使います。